ダブルスで、ポイントとポイントの間に、二人が寄り添ってなにか言葉を交わしています。
プロはもちろんのこと、上級者であればあるほど、毎回近寄ってなにかしらやっています。
言葉を交わさずに、単に手を合わせているだけ、ということも多いようです。
これは、何をやっているのでしょうか?
タッチをすべき、ポイント間はペアとのコミュニケーションのチャンス
ダブルスでは、自分のパートナーとのコミュニケーションをとるのが非常に重要となってきます。
それは、サインを交わす、などといった、プレイに直接関係あるもの、だけではありません。
サインプレイも立派なコミュニケーションですが、そうではなく、もっと簡単な挨拶のようなものです。
まず、ハンドタッチです。
これは、相手の手と自分の手を軽く合わせる動作です。
大抵、両方共片手を下の方に置き、手のひらや指先を軽く合わせる行為になります。
ナイスショットした場合、手を上に向けてタッチ、そうハイタッチです、をやってもいいです。
これらは、慣れないととても恥ずかしいものです。
経験がないうちはしょうがないのですが、ハンドタッチをポイント間にやっておくと、
ペアのいい意味での雰囲気作りができてきます。
中高校生などのテニス部員もやっている方は、多いようです。
おそらく部の慣習か、先輩などの指導によりやっていると思うのですが、
こういうケースだと、ハンドタッチが作業っぽくなってしまいます。
本来、ハンドタッチは相手とのコミュニケーションです。
ミスした時とファインショット後のハンドタッチは同じてをさわるだけなのですが、
意味合いは大きく異なってくるはず。少なくともそのときの選手の気持ちはいろいろなものがあるはずです。
ちかくにいって、仮に黙ったままタッチする場合でも。心をこめてタッチすべきです。
また、近くに行くのでペアの表情や挙動の詳細情報がわかります。
そしてできれば、簡単な言葉もかわしておくと、とても効果的なものになります。
声かけ、掛け声、簡単でいいから言葉をかわそう、複雑な話はやめよう
この手の行為が無意味だからやらない、という人もたまにいますが、
ほんとうにそうでしょうか?
プレーヤーが機械だったらそうかもしれません、
ですが、幸か不幸か、我々は感情を伴う人間なので、
こういう行為は大きな意味を持ちます。
シングルスだとすべてが孤独な作業でこのようなタッチ作業はありません。
しかし、ダブルスであれば、お互い結界に対してフィードバックがあり、
これがモチベーションや雰囲気の向上に大きく影響します。
ミスショットしたときは、声に出さなくても、「大丈夫、次は俺がカバーするから」
とかいいショットしたときは「すごいじゃん」という気持ちを込めてタッチすべきです。
まあ、いいショットのときは、声に出したほうがいいと思いますけどね。いいやすいし。
言葉をかわすときに、長々と言葉をかわしてもあまり意味はありません。
もっとも無意味なのは技術的アドバイスです。
「いつもよりスピンの量が足らないよね、」
「多分肩が入っていなくて、下半身が使えてないからだと思うんだ。」
「だからこうやってスタンスを広くとってさ。。。。。」
いやいや、無理だから、試合中にはそうそう修正できないから。
もしできたら、プロになっているし。
そうでなく、
「気楽に行こう」
など簡単で、わかり易い言葉にすべきです。
また、
「ミスをするな」
などの、マイナス面に焦点を強調するような言葉も避けたほうがいいです。
それより、
「ナイストライ」
「もっといこう」
などの、積極性に焦点を当てて言葉をかけると効果的でしょう。
まとめ
ダブルスのポイント間で、ペアとのコミュニケーションについて述べてみました。
ポイント間でのコミュニケーションは強い人達は必ず行っていますので、
初級者初心者も真似してみて損はないと思います。
最初は恥ずかしさが先に立ってなかなか実践できないかもしれませんが、
これは慣れです。まず、第一段階として、回数をこなしてみましょう。
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